偏見と経験:通信制高校で出会った異なる背景を持つ仲間との成長の物語
一般私立高校に入学してすぐ、とある病気が発覚したため、通学が難しくなりました。それでも一学期までは、保健室登校も交えながら通い続けました。ですが、だんだんそれすらも出来る回数が減っていき、勉強もほぼ自己学習で、教室まで行けることは、なくなっていました。なんとか最初の中間・期末テストをクリアしたものの、このままの調子では勉強内容はもちろん、出席日数の面でも進級が厳しいことは目に見えていました。そこで、母からの提案もあり、通信制高校への転校を決意しました。そうすることて、大学入試を受けるための資格も得られると聞いたからです。まだ、将来のことなど何も考えられませんでしたが、なんとなく、大学には行かなければいけないと思っていました。もともとクラスに出ることもほとんどなかったため、最初に通っていた高校をやめることに対して、未練はそれほどありませんでした。唯一気になっていたのは、「普通の高校とは違う」ということでした。当時ドラマやニュースなどで取り上げられる通信高校の話題や環境というと、学校に馴染めなかった目立たない生徒や、問題を起こした生徒などが、通信制でかたちだけの学生生活を送るといった、今思えば、やや偏ったイメージだったのです。実際に通信高校に通い始めると、一般のフルタイムの授業とは異なるものの、他の生徒との出会いもたくさんありました。最初に抱いていたイメージは一部当てはまり、様々なケースで、学校に馴染めなかったり、辞めざるをえない生徒がいました。ですが、それは悪いことばかりではありませんでした。それぞれ抱える事情は違いますが、みんな「それでも高校を卒業したい」「勉強をしたい」という思いを持って授業を受けていたからです。見た目にも、一般の高校では見かけないような髪色やピアス、ファッションの生徒も多くいました。以前の私立高校に通っていたら、きっとその見た目だけで判断し、関わることがなかったように思います。そんな彼らと話し、同じ悩みを抱えていることを知り、また新しい価値観を知れたことは、間違いなくいい経験です。偏見がどういうものなのかということを、本当の意味で知れたのも、この通信制学校での生活のおかげだと思います。その後、無事に卒業し、大学へ進学したのですが、その際にも人との関わりにいい意味で影響を与えてくれました。通信制高校での生活は、毎日学校へ通って、クラスや部活に勤しむ「誰もがする学生生活」とはやはり少し違いましたが、それも含めて良い経験だったと言えると思います。
逃げてもいい:学校の困難を乗り越えて通信制高校で輝く
初めまして。私は進学校に入学した後半年過ごし通信制高校に転入しました。当時ある些細なことをきっかけに人間関係に悩むようになりました。あの頃は学校にいる全ての人が敵に思えたのをよく覚えています。ある勘違いが生んだのですがいじめに発展しました。悩んだ末先生に誰にも言わないでと相談しました。すると次の日にはプリントを作成され放送までかかり学校中に配られることになり人間不信になり学校に行かなくなりました。割と気が強い方なので何かをされると言うよりは面と向かっているのにコソコソ有る事無い事悪口を言われつづけました。くだらないしんどい毎日を過ごしていた時ネットで通学のある通信制高校を見つけました。どうしてもそこに行きたいと思い親に頼みました。転入が決まり学校に報告に行くと担任から言われたのは「通信制高校なんて卒業できない。」との一言。通信制高校に入学し通学があるところを選んだので大学と同じ単位をコマでとっていくシステムで自分でスケジュール管理をするのはとても大変でしたがとにかく楽しい毎日でした。友達も沢山でき大人になった今でも定期的に集まります。よく通信制に行く人は卒業してもロクなところに就職できないと聞きます。ですが通信制でできた友達は飲食店のオーナー全国にサロンを構える美容サロンのオーナーIT企業の社長芸能人など活躍している人が多いです。学校で悩んでいる人沢山いると思います。死にたい。って思っている人もいるかもしれない。学生の頃は学校が生活の全てだと思ってたから。学校が敵だと人生が終わったと思ってしまっていた。けれど今思えば学生時代なんて人生の全てなんかじゃ全くない。逃げていい。そこにしがみつく必要なんてない。そこで耐えなくていい。こんなことも乗り越えられないようじゃロクな大人にならない。なんて言う大人もいる。でも言ってやりたい。しんどくて辛くて悩んでる子供にそんなことを言う大人はロクな大人じゃない。今の学校だけじゃない他の生き方もあるっていうことをもっと知ってもらいたいなと思います。とにかく楽しかった。本当に行ってよかった。私は通信制高校に通ってそう心から思います。
通信制高校の救い:自宅で学びながら心の傷を癒す
私は現在31歳で主婦をしていますが、学生の頃いじめが原因で高校を中退し、放浪していました。家族も私に期待しなくなったのか何も言ってこない日が続きました。
自分の中では「もういいや。人生なんて楽しくない」と思っていました。親も兄妹も友達も信用できないくらい心がすさんでいる時期が続きました。
私は小学校、中学校と成績も並み程度ありました。高校に入ると仲の良かった友達とも離れてしまい、新しい友人を見つけるのも一苦労でした。
なかなか仲が良くなれるような子に出会えないまま月日は過ぎ、いつの間にかグループが出来上がっていました。女性なら経験あると思いますが、グループに属さないとクラスからないものとみなされるような感覚に陥ります。私はグループに入れなかったのでいじめの対象になりました。
それが苦痛になり学校をやめてしまいました。最初は両親も友達も励ましてくれました。でも、次第に離れていくのを感じていました。そんな時、近所に住んでいるお姉さんが通信高校を受けてみたらどうかなと声をかけてくれました。最初は乗り気でなかった私もお姉さんに勉強を教えてもらったりしているうちに通信制高校を受けたくなりました。
その時は何となくだったのですが、ここが自分の転機だったと思っています。通信制高校は実際の高校同様に勉強はできますが、名前の通り通信なので家にいながら勉強ができます。普通の高校とは違うので対人に悩まされることもありません。私は鬱にもなっていましたので対人関係がないことが救いでした。
そんな感じで卒業できるようになりました。高校中退という言葉は世間体でよくないみたいで腫物を触るようにしていた両親も卒業を心から喜んでくれました。
私は通信制高校を受験したことには後悔していません。むしろ通信制高校を受けてよかったと思っています。私の様に対人に抵抗があるけど高校は卒業したいって人は是非受けた方がいいと思います。私は卒業後アクティブに生活することができ、今では対人も怖くありません。
通信制高校での受験戦争:自己モチベーションの維持がカギ
28歳の会社員(女)です。高校1年の時に普通科の高校から、通信制高校へ転入しました。転入した1番の理由は、クラスの雰囲気になじめず、学校に行きにくくなってしまったことです。通信制高校の存在を知ってすぐに転入手続きをしました。当時は転入するということで、履歴書に傷がつき、就活に不利になるのではと心配していました。でもそうは言っても、高校を卒業するのとしないのでは、前者の方が将来圧倒的に安心だと子供の身でありながら自覚していたので、頑張って卒業はしようと決めました。後悔していることは、今となっては特にないかもしれません。普通の高校生らしい日常(文化祭、体育祭などの行事)は経験できなかったかもしれませんが、元々団体で何かをすることが苦手だったので、むしろラッキーだったかもとさえ思いました。少し苦労した部分は、受験の時です。勉強に対するモチベーションが進学校とは差があるので、大学に進学したいと思っているなら、常に自分でモチベーションを保たなければなりません。とはいっても、大学進学する生徒向けの授業もありますし、先生に相談すると親身にアドバイスもくれます。通信制の高校へ入る子たちは、学校への苦手意識をもっているので、先生たちは1人1人に丁寧に接してくれます。また、転入を考えている人の中には、雰囲気が荒れているのでは?と心配している人もいるかもしれません。確かに派手な子や、不良っぽい子はいましたが、普通の高校でもそういう子はいますし、授業が少ない分、バイトなどに行っている子も多く、学校よりも自分のプライベートに時間を使うことが多いので、学校がたまり場になるという心配はありません。経験者からのアドバイスとしては、初めに入学した高校でなじめなくて退学してしまったとしても、高校を卒業することは諦めずに、通信制の高校へ転入した方が絶対に得だということです。周りの同じ大学受験を目指す子と励ましあったり、先生に助けてもらいながら、私も大学(MARCH)に進学することができました。通信制へ転入を考えている人は、あきらめずにすぐに行動しましょう。何か目標があるのなら、状況が変わるのを待ち続けるのではなく、即座に自分から行動することが何よりも大事なことです。助けてくれる人は必ずいます。一歩踏み出してみましょう。