通信制高校の体験談:実際に通った人が語る学びや苦労

見た目を超えた絆:通信制高校での人間関係の意外な発見

22歳、女性、フリーターです。


高校1年の3月、もうすぐ2年生になる時期に、いじめが原因で通信制高校に入学しました。


私が住んでいるところはまあまあ田舎で、「通信制高校=頭が悪い」というイメージを持っている人がほとんどでした。


人と関わらずに高校を卒業したかったので、担任に勧められて通信制高校に行くことになったのですが、説明会に行くと想像通りヤンキーとギャルだらけで…。


これから先のことを考えると不安な気持ちでいっぱいで、常に吐きそうなくらい緊張していましたが、ある日同い年の女の子に教室の場所を聞かれて友達になったんです。


彼女はメイクが濃くて、ブランド物のトートバッグにノートを入れて、典型的なギャルでした。


友達が多い彼女といると、日に日に人見知りの私にも友達が増えていき、月に2回のスクーリングがいつの間にか楽しみになっていたんです。


お互い住んでいるところが遠いので、会うのはスクーリングの日だけ。


彼女は授業が午後からしか入っていないのに、人見知りな私のためにノーメイクで朝から学校に来てくれたり、彼女を通して友達になった見た目がやんちゃな人も、私が1人でいると声を掛けてくれたり、本当に人は見た目じゃないんだなぁと思いました。


彼女の他にも、19歳のシングルマザーや引きこもりから脱出した人、不思議な世界観のオタクなど、本当に色んな人に出会うことができて、私は通信制高校に入ってから感受性が豊かになったと周りに言われるようになりました。


私のようにいじめが原因で通信制高校に入ってきた人もたくさんいるので、弱い者いじめをする人は見たことがありません。


そして色んな経験をしてきたからなのか、ギャルの友達も含めて、私の周りの人の話を聞いていると、凄くまじめで現実的で、みんな具体的なビジョンを描いているんです。


「通信制高校は働けるから、夢を本気で叶えたいならこっちのほうが近道だよ。
」という人がたくさんいて、確かに私の周りでは仕事と学校を両立している人のほうが多かったです。


私が住んでいる田舎では、通信制高校に通う人へのイメージはまだよくありませんが、本当に色んな人がいます。


色んな人がいたから私の世界観は広がり、人への恐怖心がなくなり、自分の好きなところを見つけることができたんです。


通信制高校での2年間は、今の私の個性を育ててくれた、大切な思い出です。


私が退学せずに私立の高校にいたら、こんなに多くのことを学べることができなかったし、考えも幼稚なままでした。


いじめられたことは辛い経験ですが、おかげで通信制高校でしか学べないことに触れることができたので良かったです。

不登校からの再出発:通信制高校での学びと卒業の道

私が通信高校に行っていたのは10年も前の話になります。

実は中学三年生の頃から不登校になりました。
不登校になった原因はいじめでもなく、勉強が嫌いだったからでもなく、特に理由という理由がありません。
実際、今でも学校に行かなくなった理由はわかりません。

今では、自分の仕事をしており、不登校だったことや通信制高校に行ったことを後悔していません。


ここから、実際通信高校に通った経緯から学校生活、卒業について紹介します。


なぜ私が通信高校を選んだかと言うと、上記のように単純に不登校のため出席日数も足りない事もあり全日制高校に進学できなかったからです。


中学校の担任の先生は何個か通信制高校の高校の願書を持ってきてくれたうちの県立の学費が一番安い高校に進学を決めました。

なぜ、ここに決めたかと言うと、家の環境もあり、親にお金の迷惑をかけたくなかったからです。

それに自分自身も不登校の間も家で自習していたのもあり、勉強は苦ではなかったため、安ければどこでもよかったのが内心です。


実際に願書を出して、面接をして高校には受かりました。


学校生活が始まると、年間一科目10通ほどのレポートを8科目ほど取り、 週に1~2の出席をして、三年で卒業しました。

特にレポートに関しては毎日コツコツ無理をせずに続けられるペースで進めてました。

出席に関しても時間割も自分で組める学校だったので、無理なく出席できました。

ただ体育の授業においては出席日数が他の科目よりも多く、不登校によくあることだと思いますが、人付き合いがあまり好きじゃなっかたので体育授業が億劫で後で後でと避けてしまってギリギリになってしまって大変でした。

体育に関しては早めにとっておけばよかったと思いました。


高校卒業後は通信制の大学に進学しました。
高校の時の忍耐が身を結んでこちらも卒業しました。

通信制高校を卒業するには、自分のペースを崩さずにコツコツと努力をする事だと思います。
もう一つ言えることとすれば、せっかくの高校生活なので交友関係を築くのも良いと思います。

通信制高校の経験が大学進学へのカギ:自己成長と多様な経験

私は現在都内の四年制大学に在籍しています。

偏差値は河合塾のデータで57.5です。
この大学に入れたのは、私が通信制高校で様々な経験を経たからだと思っています。

私は中学時代に一時期不登校になり、第一希望の進路だった偏差値55の公立高校には落ちてしまいました。

その後第二希望だった私立高校に入学するのですが、4月には既にクラス内で虐めが発生していましたた。
教室の険悪な雰囲気に耐えられなかった私は5月には不登校になり7月には通信制高校に転校しました。

もう失敗が出来ないということでかなりの不安を感じながら慎重に高校選びをしました。
通信制の高校は少人数制だったこともあり伸び伸びと過ごすことが出来ました。
通信制で学べたのは自らで行動することの大切さです。

私立高校は人学年1000人を超すようなマンモス校だった為、下手に目立つのが恥ずかしくて自発的な行動ができませんでしたが、通信制では仲間を誘って軽音楽部を立ち上げたり、短期の留学制度に挑戦したり色々な経験が出来ました。

私の母校の通信制の特徴ですが、スクーリング(登校のこと)は週一で単位取得方法は授業、レポート、学期末テストでした。

それ以外の日は自由登校だったのですがみんな学校が大好きで男子も女子も解放された職員室に入り浸っていました。

生徒は過去にいじめを受けた子や元不登校児などが多く、優しい子ばかりでした。
伸び伸び過ごせたことで自信がつき、先に述べた短期留学を評価されて大学はAO入試で合格することができました。

後悔していることは殆どありませんが、強いて言うなら通信制だからと進路の幅を狭めず学力のもっと高い大学にも挑戦すれば良かったと思っています。

この記事を見ている人は通信制の高校に興味がある人だと思います。
通信制は特に校風が各々で違うため、選ぶ際はサイトを見るだけではなく足を運んで授業内容やスクーリングの有無や雰囲気を確認すると良いと思います。