通信制高校といえば、自宅での学習やオンライン授業を中心としたスタイルが特徴です。
では、体育や美術、音楽といった実技科目はどうやって学ぶのでしょうか?
「自宅で体育?」「絵や演奏を誰が見てくれるの?」と疑問を感じる方も多いはずです。
この記事では、通信制高校における実技科目の学び方や評価の仕組みを詳しく解説します。
通信制高校でも実技科目は必修
高校卒業に必要な単位の中には、体育・芸術(音楽・美術など)といった実技系の科目も含まれます。
そのため、通信制高校でもこれらの科目を履修する必要があります。ただし、全日制とは異なり、学び方や評価方法は柔軟で多様です。
体育の学び方と評価方法
① 自宅での運動記録+レポート提出
多くの通信制高校では、自宅での運動や健康管理を記録して提出する形式が主流です。
- ウォーキングやストレッチの回数を記録
- 体力測定の結果や日々の運動習慣をレポートにまとめる
- 体調管理や健康についての知識を学ぶ
体を動かすことが目的というより、「運動習慣を身につける」ことが重視されているのが特徴です。
② スクーリングでの実技
年に数回行われるスクーリング(対面授業)で、集団運動や体育館での実技を行う学校もあります。
バスケットボールやダンス、ヨガなどを体験し、レポートと組み合わせて評価されるケースが一般的です。
美術の学び方と評価方法
① テーマに沿った作品提出
通信制の美術では、自宅での作品制作+レポート提出が中心です。
- 鉛筆デッサンや色彩構成などの課題に取り組む
- 作品のテーマや使用した技法について解説するレポートを提出
評価は、技術力よりも表現力・取り組む姿勢・課題への理解を重視する学校が多いです。
② スクーリングでの制作活動
実際にキャンパスや学習センターで行われるスクーリングでは、絵画や工作、デザイン制作などを行う機会もあります。
友人との交流や、直接先生から指導を受けられる貴重な時間です。
音楽の学び方と評価方法
① 音楽理論や楽曲の感想レポート
音楽の授業では、楽譜の読み方や音楽の歴史・理論など、座学的な学習を中心に進める学校が多くあります。
課題としては、
- 好きな曲についての感想文
- 作曲家やジャンルについて調べた内容
- 自分の演奏経験についてのレポート
などが挙げられます。
② スクーリングでの演奏・合唱
スクーリングでは、簡単な合唱やリコーダー演奏、打楽器演奏などの実技を体験します。
「音楽に自信がない」「楽器ができない」という人でも、全員が楽しめる内容が工夫されているのが特徴です。
実技科目が不安な人へのアドバイス
「運動が苦手」「絵が描けない」「楽器ができない」といった不安を持つ生徒も多いですが、通信制高校の実技科目では、
- 努力や継続が重視される
- 評価は実技の上手さより取り組む姿勢
- 自宅学習が中心なので、自分のペースで進められる
という点で、安心して取り組めるよう配慮されています。
まとめ
通信制高校でも、体育・美術・音楽などの実技科目はしっかり履修・評価されます。
スクーリングやレポート、課題提出を通じて、実技の楽しさや表現力を自分なりに発揮することが大切です。
「苦手だから…」と構えず、自由なスタイルで自分のペースで学べるのが通信制の魅力。実技科目も、その自由さを活かして取り組んでいきましょう。