通信制高校の体験談:実際に通った人が語る学びや苦労

バイトで得た学び:通信制高校時代の労働経験の意義

こんにちは、通信制高校を卒業して、もう10年以上経つものです。

私が、通信制高校に入学した経緯ですが、元々私は、普通の高校に通っていました。

部活をすることが生きがいで、勉強もそこそこ頑張っていたのですが、ひょうんなことから、部活を辞めることになり、それからずるずると、学校に行かなくなり、とうとう出席日数が足りずに進級が出来ないという事が分かり、そのまま学校に残っても、同級生たちとは同じ時間で卒業できない事が分かり、それだったら、周りのみんなと同じ時間に卒業できるようにと思い、学校に行かずに、スクーリングや、テストだけで、単位習得だけで卒業ができて、周りと同じ歩調で卒業できる通信制高校に行きました。

当時は、まだ通信制高校というと、不登校の人が行くところ、もしくはヤンキーが行くところみたないイメージがありましたが、行ってみると、普通の人も多く、居心地は悪いものではなかったです。

ただ、自分の周りの友達は、いわゆる朝から夕方まで学校に行く生活でしたが、私はやることがなかったので、バイトに明け暮れており、みんなが行っているような高校生活に、あこがれのような、嫉妬のような色んな気持ちを持っていたのを覚えています。

ただ、それでも先生が優しくしてくれたり、大学受験を勧めてくれたおかげで、目標ができて、そこから周りに惑わされることもなく、生きていくことができました。

通信制高校の時に、これをやっておけば良かったなと思うことは、あまりなく、やっていて良かったなと思うのは、バイトですね。

今思えば、高校生の時に誰よりも一生懸命働いたおかげで、「働くこと」がどれだけ大変かがわかり、今、何不自由なく大学を卒業して働いている人よりも稼げているのは、あの時の土台があるからだろうなと思います。

なので、もしこれから通信制高校に通う人は、「時間」が他の人よりも多いと思うのでやりたいことがある人は、やりたいことを、やりたいことがない人は、バイトをたくさんしたらいいんじゃないかなと思います。

一人の時間との向き合い:通信制高校でのひきこもり状態と自己成長

高校入学時に同じクラスのチャラチャラしてる連中にイジメを受け、夏休みが終わる頃に自殺を考えました。

ホームから電車に飛び込もうと考えましたが、なかなか踏み込むことができず、結局貯金を下ろして家でしました。


半年ほど、野宿やネットカフェ、ラブホテルなどで寝泊まりしましたが、ただ生きていくことに必死になり、気が付けば家に帰ってきてしまいました。


親にかなり怒られると思いましたが、呆れ果てていたのか怒られることもなく、何事もなかったかのように事は収まりました。

後から親に聞いたのですが、僕が家でしている時に学校でイジメを受けていたことを担任から聞いたようです。

そんなこともあって、家でしたことについては親も責任を感じていたようでだいぶ反省したみたいです。


高校2年になる前に退学し、親から通信制の高校を勧められました。
僕自身も高校中退の肩書を背負うのが嫌だったので、ためらいもなく通信制の高校へ入学しました。


基本的に自習なので、わからないことがあったらサポート校に聞いたいたのですが、教科書を見たら大体のことは理解できたので、特に困ったことはありませんでした。
マンション住まいでなので、近所の幼馴染の友達にわからないところはよく聞いていた記憶があります。


ただ、学校とは違い、時間がたくさんあるのでひきこもり状態になっていたと思います。
平日はずっと家にいましたし、休日はどこかに行こうという気になれず、また思春期だったこともあり、親とどこかへ行くことが恥ずかしく思っていたので、常に一人でした。


無事に通信制高校を卒業し、大学へ進学したのですが、通学時の満員電車、学内の人の多さやに最初の内は気分が悪くなったり、友達ができてもイジメられた過去があるのでどういう風に接したら良いかわからなかったり、人間関係でだいぶ苦労しました。


今思えば、通信制の高校でもサポート校で何かコミュニケーションを図れるようなイベントなどを定期的にやって欲しかったと思ってます。

自己管理の重要性と自己成長:通信制高校での時間とスケジュール管理

全日制の高校2年生で、通信制の高校へ転入しました。

2年生だったので、その年の単位は取れておらず、1年分の単位しかなかったので通信は2年生から。という形になります。


全日制の高校では1年生の時にすごく仲のいい友達ができ、高校生活も楽しく過ごしていたのですが、2年生に上がる時にその友達が「高校を辞める」と言い出し、友達を引き止め切れなく、友達は中退しました。

その後もその友達とは交流があり関係は良好でした。

しかし、自分は2年生に進学したのですが、段々と学校へ行く回数も減っていき、秋頃には担任の先生から「このままでは単位がとれない。
3年生になれない」と言われ、学校生活に意欲がない頃だったことと、当時コンビニのバイトを深夜までやっていたこともあり、「働いた方がお金もらえるし!」と中退することにしました。

中退を担任の先生に伝えて2週間後くらいに連絡があり「通信制の高校へ転入するのはどう?」とそこで初めて通信制という存在をしりました。

初めは、「あ!単位持ってけるんだ~ラッキー??」「車の免許も取っていいんだ~」「働いてお金も稼げるんだ~」と少し大人になった様な新鮮でワクワクした感覚でした。

転入して、すぐに同年代の友達もでき通信制に慣れるのには、それ程時間はかからなかったです。

平日は働いて、レポートをやる。

日曜日は学校に行く。

そうしてる間に、すごく年上の方や自分とは違うタイプのクラスメイトとわかり合い友達になって、色んな話が出来て知って価値観が広がって、通信制の学校はわたしにとってとても居心地の良い場所になりました。


通信制は、レポートを期限までに提出しなきゃいけなかったり、誰も助けてはくれなく、働きながらだと大変で時には「全日制で学校だけ行ってりゃ楽でよかったな」と思ったりしましたが、そのお陰で『自分でスケジュール管理する』ということが身につきました。
自分に自信が持てるようになりました。

そして何より、自分で自分の時間を作り、自由にやりたいことができる。
といったところが私にはとても合っていて魅力でした。


私が通った通信制には様々な方が見えましたが、これからの時代は今までとは違って、みんながみんな同じじゃなくていいし、自分で考え工夫する柔軟な時代になっていくと思うので、時代にも人にも合っている通信制制度だと感じます。