「通信制高校って、就職に不利じゃないの?」「ちゃんと就職できるのか不安…」
そんな悩みを抱える通信制高校生は少なくありません。ですが実際には、通信制高校を卒業して社会に出て活躍している先輩たちもたくさんいます。
今回は、通信制高校出身者が体験した就職活動のリアルな声をお届けします。不安をどう乗り越えたのか、どんな準備をしたのか、面接で何を聞かれたのかなど、今後の就活の参考になるエピソードばかりです。
ケース①:「アルバイト経験」を武器に、接客業へ
志望業界:小売・サービス業(アパレル販売)
在籍中の活動:週3〜4日、コンビニと古着屋でのアルバイト
「人と話すのが好きで、学校に行くよりバイトに力を入れていました。面接では通信制高校のことも聞かれましたが、『自分の時間を活かして働いていた』と言ったらプラスに評価されました。働きながら学校を続けた経験が“責任感がある”と見られたみたいです。」
→ポイント:通信制高校の柔軟な時間を使ってアルバイト経験を積むことが、社会性や実践力のアピールにつながる。
ケース②:「書類で落ちる…」を越えた面接での工夫
志望業界:事務職
悩み:書類選考で落ちやすい
「正直、履歴書で通信制ってだけで落とされたと思うこともありました。でも、面接まで行けたときに、『なぜ通信制を選んだか』『どんな努力をして卒業できたか』をしっかり話すようにしました。」
「“集団生活が苦手だったけど、今は少しずつ改善している”と伝えたら、“自分を分析できてるね”と前向きに評価されて、内定が出ました。」
→ポイント:書類では伝わりにくい“人間性”や“前向きな変化”は、面接でこそ強みになる。
ケース③:通信制の自由さを活かして資格を取得
志望業界:IT系(事務・サポート業務)
在学中に取得した資格:MOS、ITパスポート
「全日制より自由な時間が多い通信制高校の特性を活かして、在学中に資格の勉強に集中しました。面接では“資格を活かして何がしたいか”を具体的に話せたのが良かったと思います。」
「通信制=自由=怠けるというイメージがあるようですが、私は逆に“時間を自分で管理して努力した”とアピールしました。」
→ポイント:資格取得や努力のプロセスは、“計画性”や“自主性”を裏付ける材料に。
ケース④:なかなか決まらない中でも諦めなかった
志望業界:福祉系(介護施設)
苦労した点:内定までに時間がかかったこと
「自分は人見知りで、最初は面接が怖くて、うまく話せませんでした。でも練習を重ねていく中で、だんだん受け答えができるようになり、3社目でようやく内定が出ました。」
「“これまで頑張ったこと”を話すのが難しかったけど、“最後まで学校をやめずに卒業した”ということ自体が一番の頑張りだと気づきました。」
→ポイント:目立つ実績がなくても、“続けた経験”や“成長の過程”は十分なアピール材料。
まとめ
通信制高校だからといって、就職ができないということは決してありません。大切なのは、自分の経験をどう伝えるか。卒業までに何を学び、どんな工夫をしたかが、面接官にとっての“評価ポイント”になります。
不安や失敗を経験してきたからこそ、それを乗り越えたストーリーが、就活では強い武器になります。ぜひ今回の体験談を参考にして、自信をもって一歩を踏み出してみてください。