「今の学校が合わない」「通学がつらい」「もっと自分らしく学びたい」
そんな理由から通信制高校への転校を考える人は年々増えています。しかし、いざ転校したあとに「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースも少なくありません。
そうならないためには、転校前にしっかりと情報を集め、自分に合っているかどうかを確認することが大切です。
この記事では、通信制高校への転校を検討する際に後悔しないために必ず確認しておきたい5つのチェックポイントをご紹介します。
チェックポイント①:自分に合った学習スタイルか
通信制高校と一口に言っても、学習スタイルは学校ごとに大きく異なります。たとえば:
- 完全オンライン型
- 通学+自宅学習のハイブリッド型
- 全日制に近い通学型
自分の体調・性格・生活スタイルに合っているかを確認することが何より重要です。特に「自由すぎて勉強が進まない」という声もあるため、自己管理が苦手な人はサポート体制の手厚さも要チェックです。
チェックポイント②:前籍校の単位が引き継げるか
多くの通信制高校では、前の学校で取得した単位を引き継ぐことができますが、学校によっては認定されないケースや、再履修が必要なこともあります。
転校先の学校に、これまでの在籍履歴や単位についてきちんと相談し、どこまで引き継げるかを確認しておきましょう。
チェックポイント③:スクーリングの場所と頻度
通信制高校といっても、スクーリング(登校授業)には必ず出席しなければなりません。その頻度は学校によって異なり、
- 月に数回ある学校
- 年に数日の集中登校型
- 週5日登校する通学型通信制
また、スクーリングの実施場所が自宅から遠いと通学が負担になります。特に地方に住んでいる人は、最寄りの提携会場があるかどうかを要確認です。
チェックポイント④:卒業後の進路サポート
高校は「卒業して終わり」ではなく、その後の進学・就職にもつながります。通信制高校の中には、
- 大学進学実績が豊富な学校
- 就職に向けたキャリアサポートを行う学校
- 資格取得支援が充実している学校
など、特色が分かれます。自分の将来の方向性に合わせて、進路支援が充実しているかを確認しておきましょう。
チェックポイント⑤:学費とサポート内容のバランス
通信制高校には公立・私立があり、学費には大きな差があります。私立の通信制高校は年間で数十万円〜100万円以上かかることもありますが、その分サポート体制が充実している傾向があります。
費用とサポート内容のバランスを見て、「この金額でこの支援が受けられるなら納得できるか」を判断基準にしましょう。
まとめ
通信制高校への転校は、新たな可能性を切り拓く大きな一歩です。しかし、安易な気持ちで決めてしまうと、後悔や不安に悩まされることも。
だからこそ、今回ご紹介した5つのポイント――
- 自分に合った学習スタイルか
- 単位が引き継げるか
- スクーリングの場所と頻度
- 進路サポートの充実度
- 学費と支援内容のバランス
――をしっかりと確認したうえで、自分にとって最適な通信制高校を見つけてください。
転校は「やり直し」ではなく、「前向きな再スタート」です。自分にとって心地よい学びの場を選び、安心して高校生活を送りましょう。