通信制高校を卒業したあと、進学や就職、各種手続きの中で必要になる書類のひとつが卒業証明書です。
「どんなときに必要?」「どうやって発行してもらえるの?」「通信制でも正式な証明になるの?」など、不安や疑問を感じる人も多いでしょう。
この記事では、通信制高校の卒業証明書の使い方と発行方法についてわかりやすく解説します。進路や手続きの場面でスムーズに動けるよう、正しい知識を身につけましょう。
卒業証明書とは?
卒業証明書とは、学校を正式に卒業したことを証明する公的書類であり、卒業生本人や学校関係者以外にも通用するものです。
通信制高校であっても、文部科学省が認可する高等学校であれば、全日制・定時制と同じ効力を持ちます。
卒業証明書が必要になる場面
卒業証明書は、以下のような場面で提出を求められることがあります:
- 大学・専門学校などへの出願時
- 就職の内定後(学歴確認として)
- 国家資格・検定試験の受験資格確認
- 海外留学・ビザ申請時
- 公務員試験の出願書類
特に大学・専門学校に出願する際は、卒業見込み証明書や調査書と一緒に提出するケースも多くあります。
通信制高校の卒業証明書は信頼されるのか?
答えはYES。通信制高校でも、文部科学省の認可校であれば正式な高等学校卒業資格を得られるため、卒業証明書の効力も全日制高校と同等です。
ただし、学校によっては「○○学園高等学校 通信制課程 卒業」などと記載されることがありますが、それが不利に働くことは基本的にありません。
卒業証明書の発行方法
卒業証明書の発行は、卒業した学校に直接申請することで可能です。以下は一般的な申請方法の流れです。
① 申請方法を確認する
まずは学校の公式サイトや事務局に連絡し、卒業証明書の発行方法を確認します。多くの通信制高校では、以下のいずれかで対応しています:
- 郵送申請
- 窓口申請(来校)
- Webフォームからの申請
② 必要な書類を準備する
発行にあたって、以下の情報や書類が必要になることが一般的です:
- 氏名(旧姓がある場合は旧姓も)
- 生年月日
- 卒業年度
- 本人確認書類(コピー)
- 発行手数料(1通あたり数百円程度)
- 返信用封筒・切手(郵送希望時)
③ 申請から発行までの期間
申請から発行までは3日〜1週間程度が一般的です。繁忙期(3月・4月)は時間がかかることもあるので、早めに手配しましょう。
発行が難しいときの対応は?
以下のようなケースでは、学校と早めに連絡を取り、柔軟に対応してもらう必要があります:
- 学校が廃校・合併している
- 遠方で直接申請が難しい
- 氏名変更後の証明が必要
廃校の場合でも、設置法人や教育委員会に記録が保管されていることがあるので、まずは問い合わせを行いましょう。
まとめ
通信制高校の卒業証明書は、進学・就職・各種申請において非常に重要な書類です。全日制高校と同等の公的効力を持っており、安心して使うことができます。
発行には数日かかる場合があるため、必要な場面を事前に想定し、早めの準備を心がけましょう。もし不安な点があれば、卒業校の事務局に遠慮なく問い合わせることが大切です。