通信制高校では、自宅で過ごす時間が多く、スマホやSNSを使う機会も自然と増えます。友人とのつながりや情報収集に便利なSNSですが、つい見すぎてしまい、「気づけば何時間も経っていた…」という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。この記事では、通信制高校の生徒がSNS依存にならずに、学びと生活を両立するための時間管理術を紹介します。
なぜSNS依存になりやすいのか？
通信制高校の生徒がSNSに依存しやすい理由はいくつかあります。
- 自由な時間が多い：授業時間が固定されていないため、スマホに触れる時間が増える。
- 孤独感を感じやすい：登校日が少なく、同級生との交流が減りやすい。
- 承認欲求の刺激：「いいね」やコメントがモチベーションになり、ついチェックを繰り返してしまう。
SNSそのものが悪いわけではありませんが、使い方を誤ると勉強の集中力低下・睡眠不足・自己肯定感の低下などを招いてしまいます。
1. スマホ使用時間を「見える化」する
まずは自分がどれくらいSNSに時間を使っているかを把握しましょう。スマホには「スクリーンタイム（iPhone）」や「デジタルウェルビーイング（Android）」といった機能が備わっています。これを活用して、以下のように確認します。
- SNSアプリの1日の使用時間
- 最も使っている時間帯
- 開いている回数（チェック頻度）
数字で見ることで、自分が「どのくらいSNSに時間を取られているか」が明確になり、改善のきっかけになります。
2. SNSの使用ルールを決める
自由な時間が多い通信制高校生だからこそ、ルールを自分で決めることが大切です。たとえば次のような方法があります。
- 使用時間を1日1時間までに設定する：タイマーやアプリの制限機能を使って自動でブロック。
- 勉強時間中は通知をオフにする：集中力を保ち、誘惑を減らす。
- 寝る前1時間はスマホを遠ざける：睡眠の質を守るためのデジタルデトックス。
最初から完璧に守る必要はありません。自分に合ったペースでルールを育てることが大切です。
3. 「SNS以外の満足」を増やす
SNS依存の背景には、「SNS以外の時間が退屈」という心理があります。そこで、SNSに頼らず楽しめる時間を増やしていきましょう。
- 読書・映画・音楽などのインプット時間を持つ
- 散歩や軽運動で気分転換する
- 創作活動や趣味を深める
SNSの「他人との比較」ではなく、自分自身の満足感を感じられる活動を取り入れると、自然とSNSへの依存は減っていきます。
4. スマホの「距離」を物理的に取る
「つい触ってしまう」人は、物理的にスマホを遠ざけるのが効果的です。
- 勉強中は別の部屋や棚の中にスマホを置く
- タイマー式ロックボックスを使う
- 「スマホを置く場所」を固定して、無意識に触らないようにする
少し離すだけで集中力が格段に上がります。「触らない努力」より「触れない環境」をつくることがポイントです。
5. SNSとの上手な付き合い方を考える
SNSは悪ではなく、正しく使えば学びや人とのつながりを広げるツールになります。通信制高校の生徒にとっては、同じ境遇の仲間と励まし合える貴重な場でもあります。
大切なのは、SNSに「使われる」側ではなく、「使う」側に立つ意識を持つこと。目的を持って活用することで、時間も心もコントロールできるようになります。
まとめ
通信制高校では、時間の自由さが魅力である一方、SNS依存という落とし穴もあります。大切なのは、時間を「自分のために」使う意識です。使用時間の見える化・ルールづくり・物理的距離・趣味の充実を通して、SNSとの健全な関係を築きましょう。自分の時間を主体的に使えるようになれば、学びの質も生活の満足度もきっと高まります。
